2007年05月31日

不気味な兆候

春になるといつも福岡では黄砂が見られる。例年、中国大陸の砂漠から西風に乗ってやって来て遠くに見える山肌をぼんやりさせる。しばし、はるばる大陸と東シナ海を旅してきたこの黄砂に季節感を感じたものだった。

しかし、今年は違う。黄砂は5月の今の時期になっても訪れている。その量もかなりのもので福岡の都心でも視界が6メートルという日もあった。
加えて、日曜日快晴であるにも関わらず、北九州の小学校85校の運動会が中止になった。理由は「光化学スモッグ注意報」が出ていたからだ。
懐かしい言葉で驚いた、確か70年代によく耳にした言葉で日本の高度成長期に問題視された。今回は日本ではなく中国だ。
中国で今何が起きてるのだろうか?
黄砂の量が異常に増えていることは砂漠化が進んでいるのではないだろうか?
世界の工場と云われている中国の工業化は目覚ましい。至る所の工場の煙突から化学物質が排出され続けられているのではないか?
福岡は中国に近いのでその鼓動を肌で感じ取れる。県知事は因果関係の解明を進めるようだ。
これが東京で起きたならば都民はどう反応し、石原さんはどう行動しただろうか?マスコミの扱い方は?恐らくもっと大きい声が上がったのだと思う。
これは九州福岡だけの問題ではない。日本全体に関わる問題であるし、地球温暖化に対処すべき世界全体の問題であると思う。
こうした小さな兆候を機敏に捉えないと危険な状態になってしまうのではと懸念する。
今日も黄砂を眺めながらそんな事を考えてしまった。



Posted by 中高年の太陽 at 09:46│Comments(0)
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